毎年言われる「猛暑」

■今年も「過去最高」
 今年も、暑い季節がやってきました!!
 2010年は記録的な猛暑でしたが、今年、2016年も、観測史上最高の猛暑になると言われています。
 地球温暖化の影響もあり、平均気温は年々上がっています。さらに、「ゲリラ豪雨」という言葉に代表されるように、天候も非常に不順で不安定になっています。
 そのような中で、増加傾向にあるのが、熱中症。
 先程の、2010年は、記録的な猛暑であり、熱中症志望者数は1718名(厚生労働省調べ。以下同)。この数字がどれぐらい以上化というと、1995年から1999年までの5年間の「合計」死者数が、1006名であったことでわかるでしょう。
 とはいえ、2010年だけが異常気象だったのでは?
 そう考えるのは早計です。先ほどの1995~1999年に比べ、2011年~2015年の五年間(さらに、2015年は6~9月分)の合計死者数は4207人!4倍以上に激増しています。
 この傾向を見る限り、熱中症の脅威は、確実に増していると言っていいでしょう。

■熱中症って何?
 熱中症とは、気温や湿度の高さに体が適応しきれず、もともと私たちが持っている、体温の調節機能の限界を超え、体温を下げられなくなることです。
 風邪で熱が出るとわかりますが、私たちは、通常の体温よりも1度でも高くなれば体調が悪くなり、40度を超えると死の危険があります。
 運動などで、一時的に体温が高くなっても、通常は、汗をかくことなどで熱を放射し、体温を下げることができます。ところが、熱中症の時には、この体温が下がらず、高熱が続いたような状態になってしまいます。
 結果的に、高温の体温によって体調が悪化し、最終的には死に至ります。
 少し前までは、熱中症は、体力がない、根性がない、というような論調もありましたが、先ほどの数字の推移でも見ていただいたように、根性の問題ではありません。
 高温多湿の上、年々気温が上昇している日本では、注意をしなければいけないことなのです。

■身近な熱中症
 とはいえ、私はあまり外に出ないし…
 職場はクーラーが効いているから大丈夫。
 そう思っていませんか? 熱中症は、そんなに「甘い」ものではありません。
 まず、屋内でも多い熱中症。クーラーが効いていたとしても、窓際など、局地的にヒートアップする場所では、熱中症の危険があるのです。
 移動ができるから大丈夫。そうかもしれません。でも、子ども達はどうでしょう? 高齢者は?
 また、普段は健康な人でも、夏バテで体力が落ちている時は…?
 この季節、普段以上に、油断はできないのです。
 さらに、都市部ではアスファルトで地面は舗装され、冷房などの室外機からは、熱風が噴出され、いわゆるヒートアイランド現象によって、地表近くの気温は以上に高くなっています。
 熱中症の怖いところは、「短時間でも」かかってしまうところ。
 あなたと、あなたの大切な人を守るために、絶対に油断をしないようにしましょう。

■熱中症による悲しい事件
 夏になると例年起きる、熱中症による死亡事故。
 その中でも特に悲劇的なのが、幼児を車に置き去りにすることによって起こる事故でしょう。
 理由は様々です。パチンコをしていて、買い物をしている間、ちょっとの間だから大丈夫… その油断が、そして、親のエゴが悲劇を生みます。
 なぜ、毎年毎年、こんなにも同じような悲劇が繰り返されるのでしょう。
 その大きな理由のひとつに、車内の温度上昇を甘く見ていることがあります。
 車内の温度上昇は、急速で、急激です。ちょっとの間だから、大丈夫。その油断が生む悲劇の原因は、ここにあります。
 そして、車内放置による熱中症が起こる、もう一つの大きな理由は、冷房をつけているから大丈夫だろう、という油断です。
 確かに、冷房をつければ、車内全体の温度を下げることができます。ところが、フロントガラス周辺の温度は、冷房に関係なく上がっていきます。
 そう、チャイルドシートなどを助手席に設置している場合、チャイルドシート周辺は熱されるのです。
 じゃあ、後部座席なら?
 いえ、そういう問題ではありません。
 車内放置は、絶対にNO! その気持ちを、強く持ってください。